初めてアステージカレッジに来たときは
若い頃からずっと治療活動に取り組んできたAさんは、50代でアステージカレッジに来ました。
家族も高齢となり、「自分が働かなければ・・・」と差し迫る気持ちに背中を押されての始まりでした。
初めの頃は、人と交わることに不安が強く、マスクを外すことが出来なかったそうです。若手メンバーが多い時期でもあったので、なかなか馴染みにくい所もあったと思います。
人を助けることでしか得られない元気がある
そんなAさんが変わり始めたきっかけは、若くして認知症を患ったBさんを自然にサポートするアステージカレッジのメンバーたちの姿に感銘を受けたことに始まります。
病を抱えながらもひた向きにプログラムに取り組むBさんと、その姿をそっと見守る様に最小限のサポートをするアステージの仲間たち。
「彼らのようになりたい。」「自分もそういう人でありたい。」
そんな想いがAさんの気持ちと行動を少しずつ変えていきました。
ある日の昼休み、Bさんがふと席を立ち、フラっと外出していきます。たまたまAさんしかいない状況であったこともあって、使命感に駆られ無我夢中でBさんの後を追っていきました。
しばらくしてBさんは無事にアステージカレッジに戻ってくる訳ですが、ふと窓から外をのぞくと、横断歩道の向こう側で、ホッとした柔らかな表情をみせるAさんが立っていました。きっと、少し離れてBさんの後を歩いてくれていたんだと思います。
誰かに必要とされる事、誰かに貢献出来る事
2年の時を経てAさんが卒業を迎えた時、その口元にはあの頃のようなマスクは無く、アステージカレッジにきた頃とは別人の様な、素敵な笑顔がありました。
Aさんもまた、後に続くメンバーにしてみれば、Aさんの様になりたい…と思わせてくれる素敵な仲間でした。

