当たり前に気付くことからのスタート
支援学校を卒業してすぐにアステージカレッジにきたAさんは、ほとんど話すことが出来ませんでした。
言葉を発する能力は充分あるのですが、人前で自分の意見を言おうとすると、緊張と不安が強くなって、喉がつかえてしまいます。
「黙ったままうつむいていれば、周りが先に動いてくれる状況に甘えていた所もある…。」
そう教えてくれたのは、アステージカレッジを卒業して、無事に就職を迎えてからのことでした。
仲間の力、仲間に受け止められる安心
話せるようになったきっかけを尋ねると、2つのポイントを教えてくれました。
「1つは、同世代のメンバーが明るいキャラでいつもそばに居てくれていた事。」
「もう1つは、話せない自分でも否定されないんだと実感できた事。」
今ではすっかりお喋りキャラが定着したAさんの昔話でした。
転ばぬ先にマットレス
親や大人たちは、子どもよりも沢山の経験を持っていますから、先々に起るかもしれないトラブルを未然に防ごうと、ついつい心配性になってしまいます。
Aさんの様に、言葉で意思表示が出来ないと、ついつい先回りして「〇〇がしたいのかな?」「〇〇で良い?」となりがちです。
Aさんもまた、それに甘えることで、「黙っていたら誰かが聞いてくれる。」「泣いたら誰かが助けてくれる。」といった学習を重ねていたのかもしれませんね。

