― 花工房 formNZさんを訪ねて
先日、ASTAGEカレッジの企業LIVE学習会で、南森町駅近くのお花屋さん「花工房 formNZ」さんを訪問しました。
お花のこと、仕事のこと、お客様との関わり方など、いろいろなお話を聞かせていただきました。
その中で、私が一番印象に残ったのは、経営者の平良さんの人との向き合い方でした。
話し方がとても丁寧。
言葉の選び方が柔らかい。
こちらからの質問にも、一つひとつ受け止めながら、的確に答えてくださる。
決して大げさではなく、とても自然なんです。
14年というキャリアは、お花の知識や技術だけではなく、こうした一つひとつの振る舞いにも表れているのだろうなと感じました。
言葉を持たない相手と向き合う仕事
花や植物は、とてもデリケートです。
しかも、
「今日は少ししんどいです」
「もう少し水がほしいです」
とは言ってくれません。
だからこそ、よく見る。
小さな変化に気づく。
その花や植物に合わせて手をかける。
平良さんは、そういうことを長い間積み重ねてこられたのだと思います。
そして私は、その姿勢がお客様への接し方にも表れているように感じました。
何を買いたいのかだけではなく、
誰に贈るのか。
どんな場面なのか。
どんな気持ちを届けたいのか。
そして、その先にいる人の笑顔まで想像して花を選び、提案する。
目の前にあるものだけではなく、その向こう側まで想像する。
これは、花屋さんだけの話ではありません。
どんな仕事にも、人との向き合い方は表れるのだと思います。

「人見知り」が、その人らしい仕事の仕方になる
平良さんご自身は、
「人見知りなんです」
と話されていました。
でも、それを聞いて私は、なるほどと思いました。
人見知りだから、人と関わる仕事に向いていない。
そんな単純な話ではないんですよね。
グイグイ自分から入っていくのではなく、相手の様子を見ながら話す。
必要以上に踏み込まず、相手が何を求めているのかを丁寧に聞く。
それが、平良さんらしい自然な接客になっているように見えました。
自分では「短所」だと思っているものが、見方を変えれば、その人らしい仕事のスタイルになることもある。
これも、今回とても印象に残ったことです。
仕事は、技術だけではない
そして、スタッフさんの様子からも、平良さんが大切にされているものが伝わっているように感じました。
仕事というと、
知識。
技術。
作業の速さ。
そんなものに目が向きがちです。
もちろん、それも大切です。
でも、
物をどう扱うのか。
人の話をどう聞くのか。
どんな言葉を選ぶのか。
質問されたとき、どんな表情で答えるのか。
そういう日々の小さな姿勢も、その人の「仕事ぶり」なのだと思います。
そして、それが積み重なって、お店らしさや会社らしさになり、お客様からの信頼にもつながっていくのでしょう。
一つでも「いいな」を持ち帰ってほしい
利用者さんには、今回聞いたことを全部覚えてほしいとは思っていません。
でも、
「この話し方、いいな」
「この人の聞き方、いいな」
「この仕事への向き合い方、自分もやってみたいな」
そんなものを、一つでも持ち帰ってほしいと思っています。
学ぶというのは、知識を覚えることだけではありません。
「この人の、ここがいいな」
と思ったことを、まずマネしてみる。
それも、とても大切な学びだと思います。

人から、人を学ぶ
今回は、体験利用中の方も一緒に参加されました。
初めての場にもかかわらず、ほとんど臆することなく、自分の意見や質問、感想を堂々と話されていたことにも驚きました。
きっと、ご本人なりに「働く」ということをイメージしながら参加されたのだと思います。
これからも、たくさんの外部の方と出会ってほしい。
利用者さん同士でも刺激を受け合ってほしい。
そして、
「あんな人になりたい」
「あの考え方は、自分も取り入れてみたい」
と思えるものを、一つずつ増やしていってほしいと思います。
ASTAGEが、
「社会に学ぶ、社会の中で学ぶ、社会の一員として学ぶ」
を大切にしている理由も、そこにあります。
人は、教科書からだけ学ぶのではありません。
人から、人を学ぶ。
仕事から、生き方を学ぶ。
今回、平良さんの仕事ぶりを見ながら、私自身も改めてそんなことを考えました。
お忙しい中、私たちを迎え、一人ひとりに丁寧に向き合ってくださった平良さん、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
そして今日よりほんの少し、
「明日をちょっとご機嫌に。」
そんな学びを、これからも社会の中で積み重ねていきたいと思います。

