夜には、会いたい人がいる。

― 昼夜逆転を「早寝早起き」だけで考えない


朝、なかなか起きられない。

夜になると元気になって、ゲームをしたり、ネットを見たり、ネットでつながった友達と話したりする。

そんな生活になっている人は、決して珍しくありません。

「早く寝た方がいいよ」
「朝起きた方がいいよ」

そう言うことは簡単です。

でも、それだけではなかなか変わらないことがあります。

なぜなら、その人にとって夜は、ただ夜更かしをしている時間ではないからです。

ゲームが楽しい。

ネットが楽しい。

そして、

ネットでつながった友達と話したり、一緒に遊んだりする時間が楽しい。

そこには、その人にとって大切な人とのつながりがあります。

ネットのつながりも、大切なつながり

私は、ゲームやネット、そこで出会った友達との関係を、すべて悪いものだとは思っていません。

ネットで知り合った友達であっても、本人にとっては大切な存在です。

話を聞いてくれる。

一緒に笑える。

同じことを楽しめる。

リアルな人間関係では緊張しやすくても、ネットでは自然に話せる人もいるでしょう。

だから、

「ゲームをやめればいい」
「ネットの友達より、現実の友達をつくればいい」

という話ではありません。

ただ、少し考えてみたいことがあります。

夜には、会いたい人がいる。

楽しいことがある。

でも朝になると、

起きてまで行きたい場所が、まだ少ない。

もしそうなら、問題は単に「朝起きられないこと」だけではないのかもしれません。

昼の時間にも、会いたい人や一緒に過ごしたい人がいる。そんなつながりが、生活を動かす力になることがあります。

「今は困っていない」から、変わる理由が見えにくい

もう一つ、現場で感じることがあります。

それは、

今の生活では、まだ大きく困っていない

ということです。

18歳から20代くらいの若い世代では、家族と暮らし、今すぐ働かなければ食べられなくなるわけではないこともあります。

住む場所がある。

食事もある。

昼まで寝ていても、今日明日の生活がすぐに破綻するわけではない。

そうすると、

「なぜ今、この生活を変えないといけないの?」

と思うのも、ある意味では自然なことだと思います。

人は、今困っていないことを自分から変えるのは、なかなか難しいものです。

でも、今の環境がずっと続くとは限りません。

そして、本当に困ってから、

生活リズムも、

人との関係も、

働くことも、

全部一度に立て直そうとすると、とても大変です。

だから私は、

困ってから変わるのではなく、まだ大きく困っていない今だからこそ、少しずつ練習しておく。

そんな考え方も大切だと思っています。

「起きられたら行く」ではなく、「行くから起きる」

これは、私自身にも当てはまる話です。

私は毎週、経営者仲間が集まる早朝の勉強会に参加しています。

その日は朝4時に起きます。

もちろん、毎回気持ちよく起きられるわけではありません。

もっと寝ていたいと思う日もあります。

睡眠時間を短くすると、何かを損したような気持ちになることもあります。

「まだ寝たい」という自分の欲求を満たせないことを、少しストレスに感じることもあります。

それでも起きるのは、

「起きられたら行こう」ではなく、「行く」と決めているからです。

そして、行ってみれば、

仲間に会える。

人とのつながりができる。

学びの多い話を聞ける。

自分自身も、少しずつ磨かれているように感じます。

私は、この

「決める。そして行動する。」

という積み重ねが、経営者としても、人としても、自分をつくっているように思っています。

同じことを求めたいわけではない

もちろん、ASTAGEの利用者さんに朝4時に起きてほしいわけではありません。

立場も違います。

生活環境も違います。

必要な睡眠時間も、人それぞれです。

ただ、

「これまでの自分を少し変えたい」

という気持ちがあるなら、今までとは少し違う習慣を一つつくってみることには意味があると思います。

「起きられたら行く」ではなく、

「この日は行く」と決めてみる。

「気が向いたらやる」ではなく、

「まず一度やってみる」と決める。

一日でもいい。

一回でもいい。

小さな約束でもいい。

決めたことを一つ、行動に移してみる。

その積み重ねが、少しずつこれまでとは違う自分をつくっていくのだと思います。

一人では出会わなかったことを、誰かと一緒に経験してみる。そんな小さな体験が、自分の世界を少しずつ広げていきます。

夜を取り上げるのではなく、昼にも世界を増やしていく

夜の楽しみを、全部なくす必要はありません。

ゲームも楽しめばいい。

ネットの友達も大切にすればいい。

ただ、

そこだけが、自分の世界のすべてにならないこと。

昼にも、

会いたい人がいる。

話したい人がいる。

行きたい場所がある。

やってみたいことがある。

そんなものが少しずつ増えていけば、

「早く寝なければならない」

ではなく、

「明日行きたいところがあるから、今日は少し早く寝よう」

という日が出てくるかもしれません。

生活リズムを整えること自体が、ゴールではありません。

昼の社会にも、自分の居場所や人とのつながりを増やしていくこと。

そして、

自分で決めたことを、自分の行動につなげていくこと。

その積み重ねが、新しい自分をつくっていくのだと思います。

そして今日よりほんの少し、

「明日をちょっとご機嫌に。」

夜の楽しみも大切にしながら、昼の世界にも「ちょっと楽しみ」を増やしていけたらと思っています。

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