ASTAGEでは、プログラムが終わったあとによく聞くことがあります。
「どう思った?」
「ちゃんとできた?」でも、「正解できた?」でもありません。
例えば、ASTAGEのゲストスピーカープログラム。
午前中にゲストの方のお話を聞き、その場でも感想を伝えたり、質問をしたりします。
でも、それで終わりではありません。
午後から、もう一度みんなで振り返ります。
しかも、その場にゲストの方はいません。
だからこそ、遠慮せずに、
「私はここが印象に残った」
「自分だったらこうすると思う」
「私はそこには共感しなかった」
そんなことも自由に話すことができます。

正解がないから、話してみる
午後の振り返りでは、午前中のお話を時系列でたどりながら、いくつかのテーマについてみんなで意見を出し合います。
一人の意見から、
「それってどういうこと?」
と話が深まることもあれば、
「〇〇さんはどう思った?」
と誰かに聞くこともあります。
すると、自分にはなかった見方に出会います。
「そんな考え方もあるんだ」
これも、大切な学びです。
だから、人と同じ意見でなくていい。
「自分はそうは思わない」も、もちろんアリです。
大切なのは、自分で考え、自分で選ぶこと。
そしてできれば、
「なんとなくそう思う」
から、もう一歩進んで、
「私はこう思う。なぜなら――」
と、自分なりの理由を言葉にしてみる。
自分の考えに少しずつ責任を持つことにもつながっていくと思っています。

「意見を言ってもいいんだ」
もちろん、最初から自分の意見を話せる人ばかりではありません。
「分かりません」
「特にありません」
から始まる人もいます。
それでも、ほかの人の話を聞き、自分も少し話してみる。
それを繰り返しているうちに、
「自分も話していいんだ」
と分かってきます。
そして、自分が話したことをみんなが聞いてくれる。
それもうれしい経験になります。
ASTAGEに来られたゲストやビジターの方から、
「みんな、どうしてあんなに自分の意見や感想を話せるんですか?」
と驚かれることがあります。
私はいつも、
「普段から、インプットとアウトプットを繰り返しているからですよ」
とお伝えしています。
人生は、ずっと学びの途中
ASTAGEは、正解のないことを大切にする場所です。
知識をたくさん持っていることだけが「学んだ」ではありません。
人の話を聞く。
自分はどう思うのか考える。
誰かの意見から新しい視点をもらう。
そして、いいと思ったことがあれば、実際にやってみる。
学んだことを、実践・実行に移してみる。
頭でっかちになる必要はありません。
すぐにできなくてもいい。
私は、いいシャワーを浴び続けるようなものだと思っています。
いろいろな人の考えや経験に触れ続けているうちに、いつの間にか、その一つひとつが自分のものになっていく。
謙遜する必要はないけれど、謙虚に学ぶ気持ちは、いくつになっても持っていたい。
人生は、いつまでも学びの途中です。
だからASTAGEでは今日も、
「ちゃんとできた?」より、「あなたはどう思った?」を聞きたい。
それが、私たちの考える「学び」です。

