10月23日(金)の自分探求学では、講師に橋本屋幸守(橋本屋幸守事務所)さんをお招きして『落語で学ぶ失敗の活かし方』について、みんなで考えを深めました。アステージカレッジのメンバーに加え、4名のビジター参加者も加わって、学びの深い90分となりました。

橋元屋 幸守になるまでの幸守さん
転機は40歳の時。リーマンショックの影響を受け、長年勤めた会社からリストラされた幸守さんは、林業に転身して島根に移住します。
島根で毎年開催されていた米朝一門の落語会に参加した幸守さんは、ざこば師匠の出番を最前列で聞く中で、まさかの居眠りをしてしまいます。
目が覚めた時のざこば師匠の目線にちょっとした寒気を感じた幸守さんは、それ以降、ド集中で落語を聞き続けました。その時に初めて落語の面白さにハマり、独学で落語を学ぶことになったそうです。
人間、何が転機になるかはわからないものですね。


弱さや失敗も、思い切って出せば強さになる
落語の演目の中には失敗談が多いと幸守さんは教えてくれました。
ご自身の失敗談で、算数で0点を取った幸守少年は親に見せるのが嫌で、校庭に埋めるという暴挙に(笑)親にバレて2人で土を掘り返すはめになったというお話してくれました。
この話を聞いて嫌な気持ちになった人は一人もいませんでした。むしろ、「なんでそんなアホなことを・・・」て笑って、思わず自分の失敗談も披露したくなる、そんな雰囲気でした。


幸守さんの夢
最後に、一番好きな古典落語として「時うどん(江戸では時そば)」を披露してくれた幸守さん。今、幸守さんは、様々な活動と落語をコラボした企画に挑戦しています。
例えば、高齢者向けの講座に専門家と一緒に登場して、お歳よりだけではわかりにくい相続に関するテーマを分かりやすく落語にして伝える活動や、小学校を回り、落語家体験授業を行って子供たちにユーモアの大切さを伝える活動を展開しています。
今回のお話を伺うまでは、落語は落語という古典芸能の一つという捉え方でしたが、「失敗談や苦労話を『落語』に変えて笑いと共に伝えるユーモア」であるとか、「物事の本質を分かりやすく伝える技法」という新たな捉え方ができました。
日本の伝統芸能は常に時代と共に深化してると実感できた時間でした。幸守さん、有難うございました!

