― 変わるために必要だったのは、頑張ることより続けることだった
半年ほど前から、筋トレをしています。
と言っても、ジムに通っているわけではありません。
自宅や職場で、時間がある時にスクワットをしています。
最初は普通のスクワットを、負荷も回数も少なく。
続けているうちに少しずつできるようになり、最近では、後ろ足を椅子などにかけて行うブルガリアンスクワットも取り入れるようになりました。
風呂上がりには、まあまあ本格的にやることもあります(笑)。
学生時代はボート部に所属していました。
当時は筋力トレーニングも日常の一部。
競技に必要な力をつけ、そのうえで自分の限界を超えていく。
身体がたくましくなっていくことも楽しみの一つでした。
社会人になってからも、40歳頃までは酒屋の仕事をしていました。
酒や飲料を運ぶ仕事は、日常的に身体を使います。
重い荷物を持ち、運び、動き回る。
筋トレをしていなくても、それなりに体力は保たれていました。
ところが、酒屋を廃業してから、身体を使う機会が一気に減りました。
すると、少しずつ身体の線も細くなっていきました。
特に気になったのが、太ももやお尻です。
昔の身体を知っているだけに、細くなっていくのが残念で仕方ありませんでした。
何度始めても、続かなかった
これまでにも何度か、
「またスクワットをやろう」
と思って始めています。
でも、続かない。
今振り返ると、最初から昔の自分を基準にしていたのだと思います。
やるなら負荷をかけたい。
回数もこなしたい。
早く結果を出したい。
ところが、長いブランクがあります。
当然、身体は思うようについてきません。
疲れる。
筋肉疲労も大きい。
少し無理をすると、膝や股関節が痛くなる。
そして、
「今日はやめておこう」
となり、いつの間にかやらなくなる。
何度もそれを繰り返してきました。
今回は、「これで意味ある?」くらいから始めた
今回、少し違ったことがあります。
最初から頑張らなかったことです。
負荷は軽く。
回数も少なく。
昔の自分からすれば、
「こんなので筋トレになるの?」
と思う程度でした。
でも、とにかく無理をしない。
膝や股関節に違和感があれば負荷を落とす。
今日は少しだけ、という日があってもいい。
そうしているうちに、スクワットをすること自体が日常になってきました。
すると、ある時、
「あれ?少し筋肉がついてきた?」
と感じるようになりました。
変化が見えると、少し面白くなる。
もう少し回数を増やしてみよう。
もう少し負荷をかけてみよう。
そうして今では、ブルガリアンスクワットまでやるようになりました。
最初からここまでやっていたら、たぶん今回も続かなかったと思います。
ASTAGEでも、同じことを感じます
これは、ASTAGEで利用者さんを見ていても感じることがあります。
ASTAGEに来る。
一日を過ごす。
プログラムに参加する。
人の話を聞く。
自分の考えを話す。
初めてのことにも、とりあえず参加してみる。
一日だけを見れば、
「これで何が変わるんだろう」
と思うかもしれません。

一か月、半年、一年と続けていくと、
人の話を聞いた回数。
自分の考えを伝えた回数。
知らないことに触れた回数。
苦手なことを経験した回数。
うまくいかなかったことを振り返った回数。
そうした一つひとつが、知らないうちにその人の中に積み重なっていきます。
ただ「休まず来なさい」という話ではない
ここは大切にしたいところです。
体調が悪い時は、休むことも必要です。
無理をして通うことを勧めたいわけではありません。
でも、
「今日は気が乗らないから」
「このプログラムは興味がないから」
「苦手だから参加したくない」
と、その時の気分だけで取捨選択していると、出会えない経験もあります。
やってみたら意外と面白かった。
苦手だと思っていたけれど、少しできた。
全く興味がなかった人の話が、あとになって心に残った。
そんなことは、参加してみなければ分かりません。
続けることでしか得られない経験があります。

習慣を変えるのは、やっぱり難しい
私にも、
楽をしたい自分がいます。
しんどいことをしたくない自分がいます。
できれば今のままでいたい自分もいます。
そして、やるからには早く成果を出したい自分もいる。
でも、その性急さが、かえって続かない原因になることがあります。
今回のスクワットが、まさにそうでした。
だから、最初から自分を追い込まなくてもいい。
「これくらいならできる」
というところから始める。
すぐに成果を求めない。
続けられるやり方を、自分なりに探してみる。
そして、小さな変化が見えたら、もう少しやってみる。
人が変わるというのは、突然別人になることではないのだと思います。
「こんなので意味があるの?」と思うような小さな行動が、いつの間にか習慣になり、その習慣が少しずつ自分を変えていく。
ASTAGEの毎日も、きっと同じです。
今日一日だけでは見えないものがあります。
でも、何でもないように見える一日を積み重ねた先で、
「あれ?前の自分とは少し違うな」
と気づく日が来る。
そんな変化を、私は大切にしたいと思っています。
そして今日よりほんの少し、
「明日をちょっとご機嫌に。」
大きく変わろうとしなくていい。
まずは、自分が続けられる小さな一歩から。

