自分の音を持ちながら、人の音を聴く

― 生活学プログラム「暮らしと音楽」

9月30日の生活学プログラム「暮らしと音楽」では、ソングコミュニケーターのゆうなさんを講師にお迎えしました。

ゆうなさんは、元宝塚歌劇団・星組の娘役。退団後は新たな道を歩みながら、歌や音楽を通した活動を続けておられます。

その歩みは、8月28日付の読売新聞夕刊でも紹介され、ASTAGEカレッジでの活動についても取り上げていただきました。

今回のプログラムでは、これまでにも取り組んできたボディパーカッションの3回目。身体を使って音を奏でながら、さらに一歩進んだ内容に挑戦しました。

自身の経験を交えながら、「合わせること」と「自分を出すこと」について語るゆうなさん。

「合わせる」と「自分を出す」

プログラムの冒頭で、ゆうなさんが宝塚時代の経験を話してくださいました。

舞台では、周りと動きを合わせることが求められます。一方で、一人の表現者として、自分自身を出すことも必要です。

ゆうなさん自身、みんなで動きを揃えることの大切さを感じながらも、**「自分らしさをどう出せばいいのか」**悩んだ時期があったそうです。

そんな時、ある上級生から、

「周りの輪を乱さずに、いかに自分を出せるか」

と声をかけてもらいました。

周りと合わせることと、自分を出すこと。
どちらか一方ではなく、その両方を大切にしていい。

そう思えるようになってから、舞台に立つことが再び楽しくなっていったと話されました。

この話が、この日のボディパーカッションにもつながっていきます。

つられない。でも、相手の音を聴く

今回のボディパーカッションは3回目。

まずは、クイーンの**「We Will Rock You」**に合わせてウォーミングアップ。
足を踏み、手を叩きながら、身体全体でリズムを刻んでいきます。

ウォーミングアップのあとは、映画**『グレイテスト・ショーマン』の楽曲「This Is Me」**へ。

今回は、まず歌詞を紹介してもらい、どんな曲なのか、どんな思いが込められているのかを知ってから、ボディパーカッションに取り組みました。

そしてここから、AチームとBチームに分かれ、それぞれ違うリズムを担当します。

隣から違うリズムが聞こえてくると、ついついつられてしまう。

自分のリズムを保つだけでも、みんな必死です。

利用者さんからも、

「相手につられないようにするのが大変だった」

「みんなと合わせるのが難しかった」

という感想がありました。

ボディパーカッションは今回で3回目。A・Bのチームに分かれ、それぞれ違うリズムに挑戦しました。

でも、おもしろいのはここからです。

自分のリズムを持つことは大切。

けれど、もしずれてしまったら、今度は相手の音を聴いて戻っていく。

ゆうなさんも、どちらかがずれた時には、もう一方の音を聞いて合わせればいいと伝えてくださいました。

その様子を見ながら、私は、これは音楽だけの話ではないなと思いました。

自分を持つ。そして、人と合わせる

最後に私から、こんな話をしました。

この日は、まず自分の動きを間違えないようにすることで、みんな精いっぱいだったと思います。

でも、まずはそれでいい。

教えてもらったことを素直にやってみる。
そして、自分のリズムを持つ。

それができるようになると、少しずつ周りを見る余裕が生まれてきます。

その先に、相手の音を聴き、相手を感じながら、**「心を合わせる」**ことがあるのではないでしょうか。

社会の中でも同じかもしれません。

周りに合わせるだけでもない。
自分だけを通すのでもない。

自分の音を持ちながら、人の音も聴く。

音楽を楽しみながら、そんなことを身体で感じる時間になりました。

最後には、それぞれ違っていた音が重なり、一つの大きな音に。

そして何より、みんなの笑顔が印象に残った一時間でした。

ゆうなさん、今回も素敵な時間をありがとうございました。

音を合わせ、最後はみんなで笑顔に。楽しく身体を動かしながら、人と合わせることを体感した時間になりました。

次回はいよいよ「暮らしと音楽」の最終回。
これまで取り組んできた**「This Is Me」**で、みんなで思いきり盛り上がりたいと思います。

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