「最近、調子よさそうやな」
そう思っていたら、次の日には元気がない。
先週は毎日来られていたのに、今週は休みが続く。
人とよく話していたと思ったら、今日は誰とも話したくない。
ASTAGEでも、そんなことは珍しくありません。
本人からすれば、
「せっかく調子がよくなってきたのに……」
家族からすれば、
「また元に戻ってしまったのでは……」
そんなふうに感じることもあると思います。
でも、人の調子って、そんなに一直線ではありません。
成長は、右肩上がりじゃない
元気な日もあれば、しんどい日もある。
人と関わりたい日もあれば、一人でいたい日もある。
昨日できたことが、今日はできないことだってあります。
私たちは、どうしても「できている状態」をその人の本来の姿だと思いがちです。
そして、できなくなると、
「元に戻ってしまった」
と考えてしまう。
でも私は、そうではないと思っています。
調子がいい自分も自分。
しんどくて動けない自分も自分。
大切なのは、いつも調子よくいられることではなく、自分には波があることを、自分自身が少しずつ知っていくことではないでしょうか。

「なぜだろう?」が、自己理解につながる
ASTAGEでは、調子を崩したことだけを見て、
「また休んでしまった」
「できなくなった」
で終わらせたくありません。
少し落ち着いたときに、
「何があったんやろう?」
と一緒に考えてみます。
寝不足が続いていなかったか。
予定を詰め込みすぎていなかったか。
人との関係で無理をしていなかったか。
頑張りすぎていなかったか。
あるいは、自分でも理由が分からないことだってあります。
すぐに答えが見つからなくてもいい。
何度か繰り返しているうちに、
「自分は、こういうときにしんどくなりやすいな」
と、自分のパターンが少しずつ見えてくることがあります。
それも大切な自己理解だと思います。
大事なのは、「戻らないこと」ではなく「戻り方を知ること」
私は、ここがとても大事だと思っています。
調子を崩さない人になることを目指すのではなく、
調子を崩したとき、自分なりに戻ってくる方法を知っている人になる。
少し休む。
誰かに話す。
一人になる時間をつくる。
生活のリズムを整える。
今日は半日だけ行ってみる。
誰かに「ちょっとしんどい」と伝える。
人によって、戻り方は違います。
そして以前なら、一度休むとそのまま長く来られなかった人が、今度は少し早く戻ってこられた。
以前なら何も言わずに抱え込んでいた人が、
「今日はちょっとしんどいです」
と言えるようになった。
それだって、立派な変化です。
「また休んだ」だけでは見えない成長がある
外から見れば、同じ「休んだ」に見えるかもしれません。
でも、その中身は以前とは違うことがあります。
自分で休むと決めた。
スタッフに連絡できた。
理由を少し話せた。
休んだあと、もう一度戻ってこられた。
以前より早く、自分の変化に気づけた。
そう考えると、成長は「できた・できなかった」だけでは測れません。
一度もつまずかなくなることが、成長ではない。
つまずいたときの自分との付き合い方が変わっていく。
そこにも、その人の確かな成長があります。

人生には、調子のいい日ばかりが続くわけではありません。
だからこそASTAGEで、自分の調子のいいときも、しんどいときも経験しながら、
「自分は、こういう人なんだ」
と少しずつ知っていってほしい。
そして、
「大丈夫。また戻ってくればいい」
と思える自分になってほしい。
調子がいいときの自分だけが、本当の自分じゃない。
いろいろな自分を知りながら、自分なりの付き合い方を見つけていく。
それも、社会の中で自分らしく生きていくための、大切な学びだと思っています。
そして今日よりほんの少し、
「明日をちょっとご機嫌に。」
そんな毎日を、一緒につくっていけたらと思っています。

