同じプログラムに参加していると、どうしても周りが目に入ります。
あの人は、自分の意見をちゃんと言えている。
あの人は、ゲストの方に質問できた。
みんなは楽しそうに話しているのに、自分は会話に入れない。
同じ時期にASTAGEに来た人が、どんどん先へ進んでいるように見える。
そんなとき、
「みんなはできているのに、なんで自分だけできないんだろう」
と思うことがあります。
悔しい。
恥ずかしい。
自分だけ取り残されたような気がする。
そして、
「やっぱり自分はダメなんだ」
と、自信をなくしてしまう。
「自分は自己肯定感が低いから」と、自分自身を決めつけてしまう人もいます。
「人と比べなくていい」では、終わらせたくない
そんな人に、
「人と比べなくていいよ」
と言うことは簡単です。
もちろん、その通りなのかもしれません。
でも私は、人と比べてしまうこと自体が悪いとは思っていません。
同じ場所にいて、同じことに取り組んでいれば、比べることはあります。
「あの人みたいに話せたらな」
「自分もできるようになりたい」
そう思うのは自然なことです。
そして、
できなかったことが悔しいということは、本当は「できるようになりたい」と思っているからかもしれません。
だったら、その気持ちまで否定する必要はないと思います。

同じ場所にいても、スタート地点は違う
ただ、忘れてほしくないことがあります。
同じプログラムに参加していても、それまで歩いてきた道は一人ひとり違います。
人前で話す経験をしてきた人もいれば、ほとんど経験してこなかった人もいる。
人との関わりに慣れている人もいれば、人間関係でうまくいかない経験を重ねてきた人もいる。
長い間、家で過ごしてきた人もいます。
だから、今日の「できた・できなかった」だけを横に並べて、
自分の方が劣っていると決める必要はありません。
見る方向を少し変えてみてほしいのです。
「できなかった」の中にも、変化はある
発表はできなかった。
でも、今日は最後までその場にいられた。
質問はできなかった。
でも、以前より人の話を聞けた。
会話には入れなかった。
でも、自分から挨拶はできた。
うまくできなかった。
でも、逃げずにやってみた。
結果だけを見れば「できなかった」かもしれません。
でも、その中にも以前の自分とは違うところがあるはずです。
ASTAGEでは、誰かと比べて「できた・できない」と評価することより、
「自分はどうだった?」
と一緒に考えることを大切にしています。
できなかったなら、
「なぜできなかったんだろう」
「どこまではできたんだろう」
「次はどうしてみようか」
と考えてみる。
それも学びです。

悔しさを、「自分はダメ」に使わない
私は、悔しい気持ちも大切だと思っています。
「あの人にできるなら、自分もやってみたい」
そう思えたなら、その人の姿が自分の次の一歩を教えてくれているのかもしれません。
だから、比べてもいい。
悔しがってもいい。
落ち込む日があってもいい。
ただ、そのたびに、
「だから自分はダメなんだ」
という結論だけにはしてほしくない。
昨日までできなかったことが、今日少しできた。
今日できなかったことが、半年後には当たり前にできるようになっている。
ASTAGEで、そんな姿を私は何度も見てきました。
できなかった今日も、できるようになる途中にある。
誰かの「できた」だけを見るのではなく、自分の小さな変化にも気づいてほしい。
そして、悔しいなら、その気持ちも持ったままでいい。
ASTAGEは、**「できない自分を否定する場所」ではなく、「これからどうしたいかを一緒に考える場所」**でありたいと思っています。

