「将来、どうなりたいですか?」
「これから、何をしたいですか?」
そう聞かれて、すぐに答えられる人ばかりではありません。
ASTAGEに来る人の中にも、
「分かりません」
「特にありません」
「まだ考えられません」
という人がいます。
それでいいと私は思っています。
長く家にいる時間が続いたり、人との関係で傷ついたり、仕事や学校でうまくいかない経験が重なったりすると、
「変わりたい」
「もう一度やってみたい」
という気持ちそのものが、小さくなってしまうことがあります。
そんなときに、無理に大きな目標をつくる必要はありません。
まず、来てみる。それだけでもいい。
ASTAGEに来たからといって、いきなり何かができるようになるわけではありません。
最初は、半日だけかもしれない。
誰とも話せないかもしれない。
プログラムで意見を聞かれても、「分かりません」と答えるかもしれない。
それでも、来てみる。
誰かと挨拶をする。
同じ場所で過ごす。
人の話を聞く。
一緒にご飯を食べる。
ときには、思いっきり笑う。
そして、
「今日も来られた」
それで十分な日もあります。

「やりたい」は、あとから生まれることもある
私たちは、何かを「やりたい」と思ったから行動する、と考えがちです。
もちろん、それもあります。
でも私は、その逆もたくさんあると思っています。
やってみたら、少し楽しかった。
人と話してみたら、思っていたほど怖くなかった。
出かけてみたら、また行ってみたいと思った。
誰かと一緒に何かをして、気がついたら笑っていた。
そんな小さな経験から、
「もう一回やってみようかな」
が生まれる。
そして、それが少しずつ、
「こんなことをやってみたい」
「もう少し人と話せるようになりたい」
「いつか働いてみたい」
につながっていくことがあります。

目標は、途中で見つけてもいい
ASTAGEでは、自分で考え、自分で選ぶことを大切にしています。
だからこそ、最初から立派な目標を求める必要はないと思っています。
誰かに言われた目標ではなく、
いろいろな人と出会って、
いろいろな経験をして、
うまくいったり、いかなかったりしながら、
「自分はどうしたいんだろう」
と少しずつ考えていけばいい。
人生は、最初にゴールを決めて、その通りに進むことばかりではありません。
歩き始めたから見える景色もあります。
出会った人から教えてもらうこともあります。
途中で行き先が変わることだってあります。
だから、
「変わりたい」と思えなくても、始めていい。
「やりたいこと」がなくてもいい。
「将来」がまだ見えなくてもいい。
まず今日、一歩だけ動いてみる。
その一歩から、明日の自分を創っていけばいい。
ASTAGEは、その最初の一歩から一緒に考える場所でありたいと思っています。

